2007 年
3 月
10 日
カテゴリ:子育て・子育ち支援
当事者の意見、気持ちを、どのくらいすくい上げてくれていますか
〜誰かにお任せしているだけじゃ、まちは変わらない!〜
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4年くらい前でしたか、 「今の子育て」をテーマにした、 地域での話し合いの場に参加したことがありました。 参加者の中で、子育て当事者は私くらいで、 他は、かなり上の世代の方ばかりでした。
フリートークで、今の子育て、今の親、今の子どもたちについて、 いろいろな意見が出されました。 その中で、保育園だか幼稚園だかで、子どもに関わる仕事をされている方から、 「今の親は、子どものことをちょっと注意すると、 “逆ギレ”したり、自分の殻に閉じこもってしまったりして、対応に困っている」という、現場からのご報告。 70歳を超えられた方からは、 「子どもの頃、つい遊びに夢中になって、帰宅が遅くなってしまった。母親に怒られると思い、恐る恐る帰ったが、 母親は何も言わず、夕食の支度をしてくれた。 その味噌汁のうまかったこと! 今の母親は、あんな美味しい味噌汁を作れないだろう」との、思い出話がなされました。
それで、「昔と比べて、今の親は非常に未熟だ。困ったもんだ」という “まとめ”になりそうだったのですが、 私は何となく、モヤモヤとするものが残ったので、思い切って手を挙げました。
「今の母親は非常に不安で、精神的な余裕のない中で、 たった一人で、子育ての全てを担っている。 そういう状況の中では“子どもに対する評価”が、 イコール“自分の子育てに対する評価”、 もっといえば“自分自身に対する批判”であるかのように受け取ってしまう。 その孤独感、切羽詰った精神状態をぜひ理解して、支えてほしい」
「“思い出の断片”と“リアルな日常生活”とを比較されるのは、非常に厳しい。 味噌汁の上手い下手という一面だけで比較するのではなく、 子育てを取り巻く社会状況が、どれだけ変わってしまっているかを、 まず知ってほしい。 昔は親があれこれ手を焼かなくても、 地域の中で、子どもたちの成長を支えてくれる環境が整っていた。 けれども、今の子育ては365日24時間、ほとんど母親だけが抱え込んでいる。 今出されている母親に対する評価が、 個人の資質による個人的な課題なのか、社会全体の課題なのか、 整理して考えていくことが、大事ではないかと思う」 というような発言をしたのですが、 なんか、そのまま流されてしまいました……。
それ以外にも、意見として、 「今、国が行おうとしている子育て支援は、 主に働いている母親を対象としているような感があるが、 専業主婦の母親も、非常に閉塞的で苦しい子育てをしている。 地域の中に、子育て支援の施設である保育園がある。 たとえば、そこを開放して、働いている母親だけでなく、 働いていない母親にも支援してほしい」 と言ったのですが、進行役の市の職員に、「ここでそういうことを言われても、ちょっと担当が違うので」と、 これも流されてしまいました……。
私が議員になろうと思ったきっかけは、 「子育て支援」が社会的な取り組みと言われながらも、 なかなか当事者のニーズに沿った支援が提供されず、 自分自身の子育てが、どんどん苦しい状況になっていったことから、 当事者である自分が、政策決定の場に乗り込んで、 まち全体を変えていくしかないと、思ったからです。
そして、4年間の議員生活において、 当事者のニーズと、子育て支援サービスを担っている行政との間の 大きな意識のズレを再確認し、 だからこそ、やはり当事者が政治の場にも参画していくことの重要性を あらためて実感しています。
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