2006 年
2 月
3 日
カテゴリ:ジェンダーを考える
ジェンダーを考えるA
〜きょうだい間でのジェンダー〜
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息子が6歳になった頃から、急に「男は強い、女は弱い」などと言うようになった。 「男はカッコいい、女は可愛いって言わなきゃいけない」から始まって、 「男は運転がうまい、女は下手」などなど、根拠不明のことをかなり断定的に言うのである。 あれこれ諭してはみたものの、一度獲得してしまった価値観を覆すのは、なかなか難しい。本人が自ら気づいていくしかないと見守ることにした。
それから息子は、妹がミニカーや怪獣など、いわゆる男の子向けのオモチャに手を伸ばすたびに、「女だからダメ」と、片っ端から取り上げた。 「女だから」「女のくせに」という一言によって、非常に効果的に相手を負かすことができるということを、集団の中で学習したのであろう。 「女だからダメ」という魔法のような言葉を、息子は妹にも連発した。 ところが、妹のほうは当時まだ2歳。「おんなって何?」というレベルなので、全く意味をなさず、手を引っ込めるどころか、逆上してますます向かってくる。 「女だから」という言い方は妹には通用しないと気づいた息子は、 「オレのお小遣いで買ったから」「すぐに壊すから」「手がベタベタだから」など、 なぜ触られたくないかという自分の気持ちを具体的に訴えるようになってきた。
そうされたくない理由を性差のせいにして誤魔化したり、キツイ言葉や強い口調で拒否するだけでは、相手を納得させることは難しい。 なぜ嫌なのか、なぜダメなのか、自分自身を見つめて分析し、相手に伝わるように言葉を尽くす。それがコミュニケーションであり、相互理解への第一歩であろうと思う。
兄の言い分に納得した妹はインクでベトベトだった手をキレイに洗い、壊さないように気をつけながら遊び始めた。 一緒に遊ぶと、やはり楽しい。男の子用、女の子用、それぞれのオモチャがごちゃごちゃに交じり合った中、 「さっきはあんなこと言って、ごめんね」という言葉が、息子の口から自然に出てきた。
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