2004 年
2 月
11 日
カテゴリ:いろいろ思うこと
アニメ映画から思ったこと
〜親と子、それぞれのエンパワーメント〜
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子どもからのリクエストで、ディズニー映画の「ファインディング ニモ」を観ましたが、映画が始まってすぐに思ったのは、 「これは子ども向けというよりも、親向けの映画じゃないの!?」
主人公になっているカクレクマノミという魚は、非常に臆病で、イソギンチャクに依存して生きているそうです。 この、もともとの性質に加え、外敵に襲われ、妻と子どもを一瞬のうちに失ってしまったという体験をもつマーリンは、 自分の生きている「海」という世界に対して、とても疑心暗鬼になっています。 社会あるいは自分以外の他人をなかなか信頼できず、 いつまでも子どもを、自分の目の届く範囲に囲っておきたいと思う親は、人間界にもいますよね。
奇跡的に生き残ったたったひとつの卵から生まれたニモは、生まれつき片方のひれが小さく、そのためにうまく泳げないこともマーリンの心配の種。 6歳になったニモが初登校の日にも、教師を信頼しきれず、遠出した息子を追いかけていく。 ニモはそんな父がわずらわしく、また、自分の力を過小に評価されているという苛立ちもあり、人間のボートまで泳いでいくという危険な挑戦をするが、ダイバーに捕まえられてしまう・・・。
ニモを助けるために、「怖い・危ない」という先入観も忘れ、広い海に飛び出したマーリンは、ドリーをはじめ、たくさんの海の仲間に助けられながら、さまざまな試練を経験します。 マーリンと海流を一緒に泳いだカメのクラッシュ(150歳)が、 「子どもはスゴイ。砂浜に卵を埋めておくと、チョチョッと生まれて海に帰ってくる」と言う。 その大らかな子育てぶりに接したことも、過保護気味のマーリンには目からウロコ。
一つひとつの経験を通し、マーリンは、他者との間に信頼関係を築く中で、 「海」はそんなに怖いことばかりじゃない、と先入観を覆すとともに、 自分自身の持っている「力」にも気づいていくのです。 それと同時に、「子どもの持つ力」を信じることの大切さも実感します。
また、ニモはニモで捕らえられた水槽の中で、仲間たちに励まされながら、父との再会を目指して脱出を試みます。 親から離れた世界で、成長しながら苦境から脱する物語は、同じくアニメ映画の「千と千尋の神隠し」にも通じますが、 ニモと千尋、それぞれの子どもたちの成長の陰には、支えてくれた仲間・先輩がいました。
いろいろな人たちとの関わり・ふれ合いの中で、気づき、励まされ、力を得ていく・・・それは、大人も子どもも同じです。 どこまで他者を信頼し、自分のテリトリーを飛び越えていけるのか。 それは本人自身の気持ちはもちろん、 その気持ちを支え、温かく受け入れることのできる周囲の環境も重要かもしれません。
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