2004 年
5 月
9 日
カテゴリ:子どもたちのこと
児童虐待について考える(その1)
〜虐待=子どもに対する権利侵害は、今に始まったことではない〜
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5/8(土)・・・国分寺市主催の憲法記念行事に参加しました。 第33回の今年は「児童虐待」をテーマに、平湯真人さん(弁護士)の基調講演、津田洋子さん(小平児童相談所児童福祉司)の事例発表がありました。
「児童虐待」は、最近、新たに浮かび上がってきた、「親子関係の問題」のように言われることがありますが、そうではありません。 平湯さんのお話にもありましたが、虐待=子どもの生きる権利の侵害は、これまで社会的に行われてきました。 ほんの数十年前まで、子どもたちは、労働市場・性的商業の要員として、お金で売買されていました。 すべて労働力によって評価される社会の中で、子どもは人間として全く尊重されず、生存権すら保障されない存在でした。
近年、ようやく様々な法律によって「子どもの人権」が保障されてきつつありますが、 法の整備に伴い、社会の意識はどれほど変わったのでしょうか? 「子どもは大人に叱られる存在」 「子どもなんか、時には叩くくらいでちょうどいい」 「親に養ってもらっているくせに、一人前の口をきくんじゃない」 まだまだ、このような言葉を耳にします。
子どもを固有の人格を持った存在として尊重できない、そういう「子ども観」を持ってしまった人は、 子どもを暴力で支配しようとしたり、子どもに対して自分のストレスをぶつけることが、 「子どもの生存権」を侵害してしまうのだという認識自体がないのです。
家庭内の虐待を、「親子の問題」と狭義して、特定の場所だけで取り組むのではなく、 まず、社会全体が、子どもの人権という観点から「子ども観の再構築」をしていくこと、 それが、虐待の未然防止にもつながっていくのではないでしょうか。
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